◯リサのからふるワールド◯

約1年半かけて67か国を旅行した後、青年海外協力隊としてパラグアイに派遣された看護師のブログ

もやもや

活動を開始してもうすぐ3か月になろうとしています。

 

パラグアイの中でも私のいるチャコ地方は暑いといわれていて、今は人によって秋だの冬だのといっておりますが、私にとってはまだ真夏です。昼間は毎日35℃くらいあるんです。朝晩は割と涼しくなってきたけれど、まだまだ20度は下回りません。しかも部屋の中の風通しが悪いので寝る時は室温30℃くらいです。扇風機が大活躍!

 

この前アスンシオンでインフルエンザの予防接種を受けたのですが、これから本当に流行るんかいな!という気候です。「来月になったらもっと涼しくなるよ」と聞いていますが、それも朝晩の話のようで日中は含まれないようです;

 

 

最近の嬉しかったこと。

 

朝は車で市役所まで行った後、市役所から診療所まで5分強の道のりを歩くのですが、ある日1人の女性と一緒に歩くことになりました。

彼女はどうやら私のことを知ってくれていたようで、「今から診療所に行くの~?」と気さくに声をかけてくれました。足を引きずって歩いていた彼女は「骨折で2か月もベッドの上にいたのよ」と足を引きずっている理由を説明してくれました。たわいのない会話をした後診療所の近くにある彼女の家の前で別れたのですが、それから朝に家の前を通りかかる時、彼女の家族とともに必ず手を振ってくれるようになりました。

 

診療所は外来しかないので、頻繁に来る人は顔を覚えましたが、初めて出会う人は毎日数え切れません。

友達っていうほどではないけれど、ホームステイ先の家族や職場の人以外に手を振る相手がいるということはとても嬉しいなぁと思いました。

 

 

 

そして最近の困ったこと

 

は、もちろん活動についてです。

 

とりあえずマンパワーとして動いており、注射や採血など侵襲的な行為ができないことは理解してもらえたので、以前よりも頼みやすくなった気がします。

 

 

そして、その分他のところで頑張ろうと思い、乱雑に置かれている薬を整理したり、掃除したりしているのですが、返ってくる言葉はいつも「えらーい!」「働き者だね!」

 

 

最初はそれでも良いかと思っていたのですが、しばらく月日が流れても特に変化なし。私が掃除している横で携帯を見ています。

 

 

 

できれば、何も言わなくても気づいてほしい。

 

すごく小さな事かもしれないけれど、私がいなくなっても彼らだけで出来るように。

 

そうじゃないと私が来た意味がなくなってしまいます。

 

私が2年間ここにいるのは私の都合であって彼らには何の関係もない話だけれども。

 

 

一緒に働いている看護師に「薬の棚、汚いよー」と言っても、「それは掃除婦の仕事だよー」と言われてしまったけれど、薬剤の棚の管理は看護師などの医療従事者がやるべきだと思うし、実際私が来てから掃除婦が薬剤の棚を掃除している様子は見たことがありません。奥のほうにほこりがたまっていたり、虫の死骸が転がっていたりする状況は良くないと思うし、自分たちで定期的に掃除すれば消費期限切れの薬が大量に見つかるなんてこともないと思うのです。

 

 

 

そしてもうひとつ気になるのが患者さんを必要以上に待たせること。

 

患者さんが待っているのに、他の患者さんや同僚との世間話が終わらない。

 

自分で注射できればなぁ~なんて思ったことは数知れず、お願いしてただ待つばかりの自分が役立たずだなぁと思うことも数知れず。

 

私は日本では病棟でしか働いたことがなく、クリニックの経験がないため単純な比較はできないけれど、病棟ではまさに【走り回りながら】業務をこなしていく感覚でした。そのため、よっぽど余裕のある時以外は【1分1秒が惜しい】と感じながら担当患者さんのベッドをまわっていました。話をしたいと思ってくれている患者さんがいても、時間を決めて話すようにしたり、時間外でも仕事が全部終わった後でベッドサイドで話をしたり、ナースコールが鳴り響く日はむしろ患者さんが遠慮してくれたことも多々あったと思います。

 

外来の場合は診療が終われば患者さんは帰宅するので、【話が出来るのは今しかない】というのはわかるのですが、私はいつも【外で待っている患者さん注射終われば帰れるのに…】という悶々とした気持ち。他の患者さんの対応をしていればもちろん注射の患者さんは待ってもらいますが、世間話が終わるのを待ってもらうというのはなんだか申し訳ないなと感じています。

 

時間にすれば10分くらいですが(急患が来た場合を除く)、私は【10分も待たせるなんて!】と思ってしまいます。これは私自身の日本的な感覚が抜けてないんだろうな、とは理解していますが、患者さんがどう思っているかはその人自身にしかわかりません。

私1人だけ時間を気にしすぎているのかもしれないし、そうではないのかもしれない。

 

ただ、待っている患者さんがいるということをもっと意識してもらえたら良いなと感じています。

 

 

マンパワーにもなり切れない私が、それらをぽんっと口に出したところで角が立つのもよくないので、カウンターパートともっと話をしたいなと思う日々ですが、先週より病気療養中でしばらく来られないようです。

 

 

他にもこれから地域の人に対してやってみたいことを頭の中で考えていますが、具体性に欠けるところも多々あるので相談がしたい…!早く彼女が良くなるよう願うばかりです。