◯リサのからふるワールド◯

約1年半かけて67か国を旅行した後、青年海外協力隊としてパラグアイに派遣された看護師のブログ

活動開始から1か月。

ロマプラタで活動を開始してから1か月になりました。

 

 

 

活動と言ってもまだまだ職場の仕事に慣れるのが精いっぱいです。

 

 

 

体重測定、吸入の準備、処方薬の受け渡し、カルテをDrの部屋に持っていく…

 

 

というのがルーティーンで

 

 

体温測定・血圧測定、12誘導心電図をごくまれに手伝う。

 

 

あとは創傷処置で使用するガーゼや綿球を使える状態に準備したり。

 

 

ってくらい。

 

 

毎日救急処置室で1人の看護師にくっついて仕事を手伝わせてもらっているけれど、私が来るまでは1人でやっていたことだから別に私がいなくても仕事はまわるわけで。

 

 

邪魔にならないように、自分に出来ることをやらせてもらう日々です。

 

 

そして、季節柄なのか年中なのかわからないですが、2月に私が来た時から看護学生さんが週に2~3日実習をしているので、彼女たちがいる時は上記のような仕事もないです(手伝ってと言われればもちろん手伝うけれど、学生さんの実習ならできるだけ学生さんがやったほうが良いと思うので)。

ちなみに学生さんも看護師の指導の下、患者さんに注射を打ったり、簡単な傷の消毒などをしています。日本だと免許取るまではダメですよね?(創傷処置はDrの仕事だけど)確か学生実習中は点滴をしなくてはいけない患者さんを受け持ったことすらなかった気がします。あれ、受け持ちはしたんだっけ?もう記憶が曖昧だ…( ^ω^)でも学生の時に患者さんに対して針を使用することはありませんでした。

 

 

 

ただ、学生さんが体温や血圧測定、体重測定をする時に患者さんにどんな風に声をかけているかをたくさん聞く機会があるので、それを真似して少しずつですがフレーズを覚えることはできてきたのかなと思っています(看護師も学生も患者さんに対してあまり敬語を使わないので、聞いたフレーズを丁寧なフレーズに直して使っています。敬語を使わないのは文化の違い?)。

 

 

 

でも

 

 

イレギュラーなことには全く対応できない。

 

 

例えば、診療所はお昼も開いているので患者さんがやってきます。

 

 

しかし、一緒に働いている看護師は昼食を食べています(最近は2人で時間をずらして食べています)。

 

 

受付の人がカルテを準備して救急処置室に持ってきます。

 

 

カルテがどんどんたまります。

 

 

まずは救急処置室で患者さんを呼ばないとカルテをDrの部屋にまわせないので患者さんを待たせてしまうことになります。そのため、受付の人や掃除の人は私に患者さんを呼んでほしいと思っているのです。

 

 

 

でも

 

 

私には怖くて呼べない。

 

 

体重と体温と血圧だけ測れば良いのならおそらく私にも出来ると思います。

 

 

しかし、患者さんが何か質問したい時に今の私では何も答えることができません。

 

 

診療所で一緒に働いている人とは話せるようになってきたのかなと思うけれど、それは話したい内容を話しているからだし、彼らがわかりやすい言葉を選んでくれたり、難しい言葉を説明してくれるから会話が成り立っているのだと思います。

 

 

一方、患者さんは真剣に相談したいから診療所に来ているわけであって、そのような人に対して的確な言葉を投げ返す力がないから怖いのです。

 

聞きたいことが頭の中に浮かんでも文章にできない。

日本語で症状や病気の名前がわかってもスペイン語ではわからない。 

 

 

上記のような気持ちを先日受付の人・掃除の人、助産師の3人に話してみたら、なんとなく理解はしてくれたのかな、という感じでした。

 

 

助産師は「わからないからDrに聞いて」で良いんだよ~と笑って言っていましたが、それはやっぱり失礼すぎるし…(結局彼女がいつも手伝ってくれるのでありがたいのですが)。Drに言えないことをポロっと看護師に言えたりすることもあるんじゃないかと思うのです。

 

 

そんなわけで、学生さんがいる時は言葉の問題がない分彼女たちだけでも患者さんを呼べるため、仕事は見ているだけになってしまうけれどありがたいなぁと思う反面、自分1人になってしまう状況の時はソワソワしっぱなしの現状なのであります。

 

 

待合室で長時間待っている患者さんを見たり、患者さんの質問の意味が理解できずに答えられなかったり、泣いている子どもに上手く声をかけられなかったり…そんな自分が情けないし、心苦しいです。

 

 

1か月前、ここに来た時に私のカウンターパートが、「6か月もしたら問題なく話せるようになるわよ~」と言っていました(私のカウンターパートは西語圏外の外国人です)。

 

 

1か月前と比べてみると、今のほうが断然良いとは思います。

 

 

でも、半年後に本当に不自由なく話せるようになれるのか、家族や友達との雑談ではなく、患者さんと話すことができるようになるのか

 

 

不安はつきません。

 

 

まずは日々勉強して、家族や職場の人ともっと上手に会話ができるようになることを目標に、そして患者さんに簡単なフレーズでももっと声掛けが出来るように、次の1か月間頑張りたいと思います。