◯リサのからふるワールド◯

約1年半かけて67か国を旅行した後、青年海外協力隊としてパラグアイに派遣された看護師のブログ

薬剤の名前

体重測定と同時に手伝わせてもらえるようになったのが薬の受け渡しです。

 

私が活動しているPuesto de Saludには4つの部屋があり、来院目的によってそれぞれの部屋に患者さんが分かれます。医師の診察が行われる部屋、予防接種・新生児の成長度合いの確認や粉ミルクの配布を行っている部屋、妊婦検診を行っている部屋、そして救急処置室です。医師の診察が行われる部屋以外はLicenciada(do)と呼ばれる大学卒の看護師が1人ずつ待機し患者さんの対応をしています。

 

私が主に業務をさせてもらっているのは救急処置室です。救急処置室といっても重症患者さんだけではなく、予防接種や粉ミルクの受け取り、妊婦検診目的以外の人は救急処置室に通されます。救急処置室では看護師が患者さんから情報を得てカルテに記入し、必要に応じて体温、血圧、体重を測定し、その後、再び待合室に戻り医師の診察を待つ形になります。重症の患者さんの場合は順番を待たず、直接医師を呼びに行ってそのまま処置室で治療を行います。

 

初めてPuesto de Saludに来た時、看護師と紹介されたのに医師のような業務内容をこなしていることに戸惑ったのですが、パラグアイの看護師は日本の看護師に比べて幅広い業務をしています。業務範囲の話を少し掘り下げると、傷の処置や縫合、ルンバール(腰椎穿刺)等も看護師が行うことができるそう。日本の看護師が行うことのできる業務範囲とは全然違うので驚きました…。この記事を書いている今現在、活動を開始して3週間ほど経ちましたが傷の処置は連日看護師によって行われています。乳幼児に対する予防接種もすべて看護師によって行われています。

 

じゃあ医師と看護師の違いはなに?と聞いてみたのですが、基本的に処方箋を書くことができるのは医師だけ、とのことでした。しかし、首都から離れた街なので医師も不足しており、場所によっては看護師がすべての業務をやらなければいけないという現状もあるようです。←という話を聞いたので、やはり医師と看護師の違いがあいまいな部分があるのかな、という印象です。もっと仲良くなったら法律のことも聞けたら良いなぁと思っています。

 

 

 

 話を戻しまして、

 

 救急処置室にある棚に予防接種に使用する薬剤以外のほぼすべての薬が置いてあるので、患者さんに処方された薬を探して渡す役割をさせてもらえるようになりました(出来るだけダブルチェックしてもらっています。手書きの処方箋、読めないことも多いので;)。 

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↑薬剤が置かれた棚。下の引き出しにも錠剤が入っていますが結構乱雑です。f:id:risa0914:20180223060352j:plain

↑こっちはあまり使わないためか、結構散らかって置かれています。

 

ここから処方された薬を探して患者さんに渡すのですが、まず戸惑ったのが薬剤の名称。知っている薬剤もあるけどほとんどわからない…どうしよう…

 

と思ったのですが、よくよく調べてみると知っている薬もたくさんありました。

 

なぜなら、

 

日本で働いていた時に薬剤の名称を商品名で覚えていたから。

 

棚に記載されていたのは一般名でした。

(世界共通で使われているのが一般名、各国の製薬会社が薬を開発し商品名が名付けられます)

 

 

 Metoclopramida(メトクロプラミド)ってなんだ?と思ったらプリンペランだった!

 

ということです。

 

Ibuprofeno(イブプロフェン)とかはわかりやすいです☆

 

イブプロフェンのようにいくつかの薬は一般名でもすぐにわかるものもありましたが、今まで薬の一般名ってあまり気にしたことがありませんでした。しかし、一般名を覚えておけば海外の医療現場で働く時に役に立つし、薬が欲しい時に同じ薬効のものを手に入れることができるので、一般名も覚えておいたほうが良いんだなと感じた出来事でした。